(2020-6-9更新)

東京の真夏日(最高気温30℃)は、毎年50日前後(2017年は51日)もあり、夏になると半袖でも暑くてしょうがありません。

ましては、転職活動で上着の着用をしなければならないとなると、暑いのを通り越して我慢大会になってしまいます。

政府がクールビズを推奨しているのだから、面接もシャツでいいのでは?

仕事着としてはクールビズが認められても、面接でクールビズが認められるとは限らないのが現実です。

今回は、面接でクールビズが認められるのか、真夏の服装のマナーを解説します。

真夏でも上着着用がビジネスマナー

猛暑の面接でクールビズは可能か?

残念ながら、真夏日で周囲が半袖シャツでさえ暑がっている状況でも、面接では上着とネクタイ(男性)を着用するのがマナーです。

採用面接というフォーマルな場では、自己判断でクールビズ(※1)の服装で行くと、面接官から「礼儀やマナーを知らない人」とマイナス評価を受けてしまうこともあります。

もちろん企業の風土によっても夏の服装についての温度差があり、伝統のある企業や年配の面接官の場合は、上着必須と思ってよいでしょうし、逆に、自由な風土な企業や、クリエイティブな職業などはクールビズの服装でも大丈夫な場合が多いです。

(※1)クールビズとは、環境省が中心となって行う服装の軽装化活動で、軽装によりエアコン設定温度をあげることで、CO2排出量削減などの環境負荷軽減を狙うこと。

企業からクールビズ指定があれば従う

企業も夏の面接時の服装に、気にかけてくれる場合があり、わざわざメールや電話などで、「クールビズの服装でお越しください。」と言ってくれることもあります。

この場合は、クールビズで構わないのですが、「上着、ネクタイ不要」などと具体的な服装の指示がない場合は、面接会場に行ったら自分だけ軽装という事もあり得ますので、男性はネクタイをバッグに入れておいた方がいいでしょう。

クールビズの服装

企業からクールビズ指定があった場合でも、自分だけ浮かないようにクールビズの注意点を挙げておきます。

クールビズの服装(男性

シャツは白色の長袖

シャツは、白色で無地の長袖Yシャツが無難で、クールビズの時は青色のシャツも控えましょう。

上着着用の場合は、水色や青色で目立たないストライプ柄が入っても構わないと考えていますが、クールビズの場合は、白色の無地のシャツを選ぶことをお勧めします。

また、上着着用の有無を問わず、会社では長袖のYシャツがビジネスマナーです。

スラックスは紺色か黒色が基本

スラックスは、紺色か黒色がベストで、濃い目の茶色かグレーまでにしておきましょう。

また、柄はストライプのものでも特に問題ありません。

靴下はスラックスに合わせる

靴下は、スラックスに合わせて黒か紺色のスラックスには黒か紺色の靴下を、茶色のスラックスには紺か濃い目の茶色の靴下を合わせましょう。

靴はスラックスに合わせる

靴は、スラックスに合わせて黒か紺色のスラックスには黒色の靴を、茶色のスラックスには茶色の靴を選びます。

クールビズの服装(女性

上着とシャツは?

女性の場合は、デリケートな問題もあるので、クールビズの場合でも上着を着たい人もいると思いますので、次の組み合わせから好みで選んで大丈夫です。

  • ジャケット+ブラウス
  • ジャケット+カットソー
  • ブラウス(半袖)
  • ブラウス(7分袖)

ただし、どのパターンでもシャツは白色無地のものにします。

また、襟をジャケットの上に出すかどうかの判断は、お堅いイメージの企業や業種の場合は襟を出さない、その他の企業は襟を出すなど使い分けます。

  • 襟を出す:商社、マスコミ、広告、アパレル、旅行、不動産、ITなど
  • 襟を出さない:官公庁、金融、老舗や伝統のある企業など

スカートとパンツはどちらでもOK

スカートとパンツを、どちらにするか悩んでいる人もいると思いますが、どちらでも構いません。

しいて言えば、銀行などお堅いイメージのある企業はスカートにしておいた方が無難ですが、昔に比べて、服装については柔軟になっている印象があります。

ストッキングはベージュ

真夏でクールビズとは言え、ビジネスの服装ではストッキングがマナーとされていますので、ソックスではなく、ベージュ系のストッキングを選びます。

靴はスーツに合わせて

靴はスーツに合わせて、黒やベージュなどのパンプスで、ヒールの高さは3~5cm程度のものを選びます。

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いやな汗を抑える4つの方法

汗をかいた状態で面接をすると、面接に集中できないばかりか、面接官の第一印象も悪くなりがちです。

移動中は暑くても、面接が始まるまでに汗を抑える工夫をしましょう。

1.面接会場までは上着を着ない

上着を着用して面接に挑む場合でも、面接会場までは上着を着ずに手に持って行きます。

真夏の炎天下の中、上着を着たまま移動するより、はるかに汗をかかずに済みます。

2.最寄り駅に早めに到着しコーヒー店などで涼しむ

面接会場に30分以上前に着くようにして、時間までは近くのコーヒー店などで涼しみます

身体を冷やしておけば汗も引き、また、コーヒーでも飲みリラックスしながら次のことを確認しておきましょう。

  • 質問への回答
  • 企業のホームページ

面接対策をしながら汗も抑えられるので、まさに一石二鳥です。

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3.汗拭きシートを使う

汗をかいてしまった時に、ハンカチなどで拭きとっても、すぐ汗をかいてしまいますので、冷やすタイプの汗拭きシートなどを使って冷やすと効果的です。

ヒンヤリして気持ちいいので気分転換もでき一石二鳥です。

4.こまめに水分補給をする

基本的なことですが、水分を多めにとることで暑さや熱中症対策になりますので、ペットボトルの水やスポーツドリンクをバッグに入れておき、こまめに水分の補給を心がけましょう。

水分補給は、熱中症対策にもなりますので、真夏時はペットボトルを2本は常備しておきたいですね。

特に汗が垂れるほど暑い時は、体内の水分が失われているので、しっかり水分を補給しましょう。

ただし、暑いからと言って企業の建屋に入ったら飲むのは厳禁です。

マナーに厳しい会社では、面接の待ち時間の飲食を見つけたら、それだけで落とすところもあるので、どんなに暑くてもマナーを忘れないように注意しましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

世の中がクールビズだからといって、面接で通用しないという事がお分かりいただけたと思います。

夏の面接時の服装をおさらいしますと、

  • 企業からクールビズの指定がない:スーツ(上着着用)
  • クールビズ指定がある:指定に従うが、カジュアルはダメ!

特に、真夏日は暑さとの戦いとなりますので、日よけや水分補給など、自分なりの暑さ対策をして平常心で面接ができるかが合否を分けるカギではないでしょうか。

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