求人票で見かける「社内SE」。

SE(システムエンジニア)と名付けられていますが、通常のSEとは全く仕事内容が全く異なります。

では、社内SEはいったいどんなことをする人たちなのか解説します。

社内SEとは

自社で使用する情報システムを企画・構築・管理などをする人のことをいい、情報システムにはネットワーク、業務システム(アプリケーション)から、社員の使うPCやタブレット、携帯電話なども含まれます。

社内SEの仕事内容

社内SEの仕事は大きく分けて、インフラ、情報システムの構築と管理に分けることができます。

業務システムの企画・構築

企業の経営計画に基づき、必要な業務システムの企画・構築することで、構築には自社で行う場合と、外部のSIer(*1)やソフトハウス(*2)などに依頼する場合があります。

業務システムといっても、初期段階では、勤怠管理や経理システムが中心でしたが、後に受注・発注システム、販売・売上システムを経て、工場の生産や物流などに広がり、いつの間にか、企業のモノやお金が流れるところが全てシステムで管理できるようにる、いわゆるERPシステム(パッケージ)(*3)が構築されました。

(*1)SIerとは
システムインテグレーター(Systems Integrator)の略で、情報システムの設計、開発、保守を一括して請負う企業のことをいいます。

(*2)ソフトハウスとは
ソフトウェアの自社開発や受託開発を行っている企業のことをいいます。

(*3)ERPシステム(パッケージ)とは
企業の経営資源の効率化を図るために、経営資源を統合的に管理するシステムをいいます。

業務システムの導入、保守・管理

社内SEの重要で難解な仕事といえるのが、開発した業務システムの導入です。

何故、重要かというと、開発した業務システムをユーザー(自社の社員)に使ってもらい、業務を効率化することが目的なのに、使ってもらうという所でつまずくことが、多々あるからです。

つまり、社員としては新しいシステムを使うことは手間なので、容赦なく拒否してくるからです。

「めんどくさい」、「手間がかかる」、「やり方が分からない」などと文句を言う人は少なくありません。

このためには、導入目的やメリットを説明して、ユーザーマニュアルを整備して、ひとりひとりの社員に実演して理解してもらうという、途方もない作業が待っているのです。

また、導入後も安泰でなく「ここが使いづらい」、「エラーが起きた」と、ちょっと何かあれば、電話1本で呼び出されてしまいます。

これは、社内SEが自社の人間なので、ユーザー側も苦情を言い易いからですが、ここをおろそかにすると、せっかく導入した業務システムが形骸化して、使い物にならないものになります。

パソコン、タブレットなどのハードウェア選定・導入・管理

社内SEと「SE」の名前が付いていても、企業からするとIT屋のイメージがあり、自社で使うパソコン、タブレット、電話、FAX、コピー機などのIT機器全てを任さられる場合もあります。

これらハードウェアだけでなく、OFFICEやメールなどのアプリケーションまでの選定、導入・管理まで行う、「ITなんでも屋」の人も多くいます。

自社サーバーの選定・導入・管理

自社のアプリケーションサーバーやファイルサーバー、またはバックアップサーバー(ストレージ)などの選定・導入・管理も社内SEの業務範囲です。

サーバー管理は外部委託する企業もあれば、全部内部で管理する企業もあります。

WAN・LANの選定・導入・管理

LANなどの社内ネットワークから、複数拠点間のWANに至るまで、インフラも社内SEの業務範囲です。

小さい企業では、1~2人ですべて行うこともあるので、幅広い知識が求められます。

IT全般ヘルプデスク

パソコンの使い方から業務システムのトラブルまで、何かあれば社内SEが対応します。

特に、年配社員のエクセルの使い方が分からないとか、メールの添付の仕方が分からないなどの、初心者向けパソコン先生も社内SEの仕事です。

忙しい時に「ファイル消しちゃったので戻して!」という依頼にも、ちゃんと対応できる懐が深い人でなければなりません(笑)。

IT統制

企業の情報漏洩などを防止するためのIT統制(*1)も社内SEの業務範囲に含まれます。

(*1)IT統制とは
企業の情報システムを統制(管理、監視、記録)し、その健全性を保証する仕組みをいいます。
(平たく言うと、企業機密にアクセスできる人を限定したり、不正アクセスログを記録、監視したりして、情報漏洩などが発生しない仕組みを構築すること)

社内SEの給料は?

社内SEの給料は、他のITエンジニアの給与体系と異なります。

社内SEの企業での位置づけは、管理部門の一員なので、給与体系もその企業の管理部門の給与になります。