(2020-3-7更新)
就活や転職活動中の人にとって気になるのは、応募先企業が良い会社か、それとも悪い会社かではないでしょうか。
「やっとの思いで入社したのに、この会社最悪・・・」
こんなことが無いように、会社研究を行っていると思いますが、やっぱり見落としてしまうことがありますね。
良い会社の定義は人それぞれですが、多くの人から「良い会社」と呼ばれている会社には、ある共通する傾向があります。
今回は、良い会社に見られる10の共通する特徴について解説します。
目次
良い会社に共通する特徴10選
1.利益より品質・サービスに力を入れている
自社の製品やサービスに自信を持っており、不良品や質の悪い製品を出さない努力をしている。
例えば工場を見れば一目瞭然で、機械などの設備は衛生的か、きれいに保たれていて、日頃の清掃やメンテナンスをしっかり行っています。
また、従業員が「うっかりミス」をしないような表示がされているなど、経験や勘に頼らずに、新人でも高品質の製品が作ることができる工夫がされています。
さらに、従業員の教育に熱心なのも特徴で、アルバイトやパートタイムの従業員に対しても、社員に負けない教育が行われている為、品質に対する意識は高いことが多いです。
工場以外でも、自社製品やサービス向上に力を入れており、利益よりも顧客満足度を重要視している。
2.自由に意見の言える風通しの良さ
良い会社は、会議で活発に意見が出たり、提案・提言制度などが、ちゃんと機能し活用されている。
自由に意見が言える職場は、従業員が元気でハキハキしており社内の雰囲気が良く、逆に、意見が言えない職場は、従業員がうつむいたり、どんよりしていたりして雰囲気が重い。
3.朝、あちこちで挨拶が聞こえる
良い会社は、朝から元気な挨拶が飛び交っており、これから仕事を頑張るぞという明るい雰囲気があります。
これに対して、挨拶が聞こえてこない会社は、それだけで雰囲気が暗いし、社員間のコミュニケーションがないのではと疑ってしまいます。
4.社内が明るい
良い会社は、事務所に足を踏み入れた瞬間に、活気や良い雰囲気が感じられる。
また、従業員の目が生き生きとしていることが多いです。
この様な会社では、お客さんと廊下ですれ違った時には、自然に挨拶や会釈がかわされ、「どちらの部署をお探しですか」などの声かけが行われている特徴があります。
5.社員の教育に熱心
良い会社は、従業員の教育にも熱心で、新卒採用や中途採用で差を付けず、しっかりと研修や教育を行います。
また、配属後も定期的に、人事や労務部門などがフォローする体制がしっかりと整っており、従業員を「人材」と考えている傾向があります。
悪い会社にありがちな、採用して配属したら、ほったらかしにすることはありません。
6.50代、60代の従業員が生き生きしている
良い会社は、50代や60代の社員が元気に働いている傾向があります。
特に、60代で定年退職しても、嘱託として多く働いている企業は、「定年後も働きたいくらい良い会社」と思っているからです。
7.下請けなどや仕入先を大切にしている
良い会社は、下請けや仕入先の企業を、自社の製品に貢献しているサプライヤーとして重視しており、買い叩くことはしません。
それどころか技術者を派遣して、生産ラインの改善などの支援活動を行い、「Win-Winの関係(※1)」を築こうとします。
経営者は、下請けや仕入先を大切にして、高品質なサプライヤーにすることが、長期的に自社の利益につながる事が分かっているからです。
(※1)Win-Winの関係とは、契約の際に、強い側が一方的に有利な条件を押し付けず、双方が満足する内容で契約することをいう、双方が十分な利益のでる契約関係。8.工場で労働災害が起きない
高度成長期に「安全第一」というスローガンが流行り、どこの工場でも大きく「安全第一」の垂れ幕を付けていますが、良い会社は、安全第一を実践して労働災害が出ない仕組みを構築しています。
また、従業員に対しても安全教育を徹底し、小さなケガが発生したら徹底的に原因を探り対策をして、二度と同じことが起きないようにします。
なお、工場で働く従業員の作業着にも気を使い、汚れやヨレヨレの作業着を見つけたら交換させるなど、従業員が働きやすい労働環境を大切にしています。
もちろん、工場だけの話ではなく、研究室や実験室などの開発環境に対しても、工場と同様に安全を重視します。
9.地域に貢献している
良い会社は、仕入先として地元の企業を選ぶなど、地産地消(※2)の考え方を持っています。
また、地元から優先して雇用したり、会社のイベントやお祭りなどでは、地元の人たちを招待したり、周辺地域の清掃活動を行ったりと、地域に貢献しています。
ただし、こうした地域への活動に社員が強制参加させるとなると、よい会社とは言えませ
(※2)地産地消とは、地域で作られたものをその地域で消費することで、身近な例では、レストランが地元で生産された野菜や果物などを使った料理を提供することです。10.本社ビルが無駄に豪華でない
良い会社の経営者は、本社ビルなどを必要以上に豪華にしたり、美術品を飾ったりせずに、ビルを豪華にするお金があれば、従業員に還元したり、製品単価を下げたりすることにお金を使おうとします。
会社の剰余金などの使い道を見れば、経営者がどこを向いているか分かります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
就活中や転職活動中の人は、少しでも会社選びの参考になれれば幸いですし、また、現在働いている人は、勤務先がこの特徴にいくつ該当しましたか?
この特徴にいくつも当てはまる場合は、良い会社に勤めている可能性が高いと思われるので、安易に転職を考えたりしないで、働きながらキャリアを積んだり、ステップアップをしたりして自分を磨きましょう!
もちろん、この記事の内容が絶対ではなく、当てはまらないから「悪い会社」というものではなく、一つも当てはまらない「良い会社」もあると思います。
なお、良い悪いに関係なく、資金繰りなど経営状況が悪化すると現れる兆候は、以下関連記事を併せてチェックしてみてください。
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