定形郵便物と定形外郵便物の違いって分かりにくいですね。
同じ50グラムの郵便物でも、封筒のサイズによって
- 定形郵便物:94円
- 定形外(規格内):120円
- 定形外(規格外):200円
このように、封筒の大きさが規格に入るかどうかで、郵便料金が大きく異なるのです。
この記事では、定形・定形外郵便物のサイズと封筒ごとの一覧表を解説します。
定形・定形外って何?
日本国内で差し出される国内宛の郵便物の規格のことで、定められた大きさや重さの封筒を使うことで、郵便料金を安くすることができます。
【規格の種類】
- 定形郵便物
- 定形外郵便物(規格内)
- 定形外郵便物(規格外)
郵便物として送ることのできる規格は上記の3つで、定形外郵便物を超えてしまったら「郵便物」でなく「小包(ゆうパック)」扱いになります。
なお、手紙(信書)は小包では送ることができませんので、郵便物のサイズと重量を満たす必要があります。
定形郵便物は?
郵便はがきや長方形の封筒で、12cm×23.5cm(厚さ1cm)満たすと、定形郵便物として最も安い郵便料金が適用されます。
封筒サイズだと、「長形3号」「洋形3号」までが定形郵便物で送ることができます。
ちなみに、長形3号は「なががたさんごう(略して、ながさん)」、洋形3号は「ようがたさんごう(略して、ようさん)」と読みます。
会社で、「その書類を、ながさんで送って」なんて言えると、ちょっと通になった気分を味わえますね。
また、「郵便はがき」の場合は、私製はがきでも規格を満たしていれば、63円(往復はがき126円)で送ることできます。
定形外郵便物は?
長さは「縦」「横」「厚さ」の合計が90cm以内で、重量は4kg以内を満たせば定形外郵便物扱いで送れます。
さらに、定形外郵便物には「規格内」と「規格外」があり、25cm×34cm(厚さ3cm)を満たすと、規格内として安い郵便料金が適用されます。
規格内で送るためには「角形2号」までの封筒を使えばOKで、ちなみに角形2号は「かくがたにごう(略して、かくに)」と読みます。
なお、郵便局のホームページでは、規格外のサイズの説明で「1辺が60cm以内」と規定されていますが、合計90cmならば必ず満たすので、不思議な規格です。
【一目でわかる】封筒一覧表
封筒には、「長形」「角形」「洋形」があり、それぞれ特徴が異なります。
長形封筒
長形は、「縦長タイプ」の封筒で、A4・B5などの用紙を折り畳んで入れます。
用紙を折ることが難点ですが、封筒自体はコンパクトなので、長形3号以下は定形郵便物として差し出すことができるので、郵便料金が安いことがメリットです。
【長形封筒の郵便規格】
封筒サイズ | 郵便規格 |
長形1号 | 定形外(規格外) |
長形2号 | 定形外(規格内) |
長形3号 | 定形 |
長形4号 | 定形 |
長形5号~40号 | 定形 |
角形封筒
角形は、用紙を折らずに入れることができる封筒ですが、折らずに入れるため面積が大きく、郵便料金が高いことが難点です。
【角形封筒の郵便規格】
封筒サイズ | 郵便規格 |
角形0号 | 定形外(規格外) |
角形1号 | 定形外(規格外) |
角形2号 | 定形外(規格内) |
角形3号 | 定形外(規格内) |
角形4号 | 定形外(規格内) |
角形5号 | 定形外(規格内) |
角形6号 | 定形外(規格内) |
角形7号 | 定形外(規格内) |
角形8号 | 定形 |
洋形封筒
長形が「縦長」に対して、洋形は「横長」の封筒で、用紙を折り畳んで入れる点は「長形」と同じですが、横向きで使い勝手が良いため、案内状やDM(ダイレクトメール)などは洋形を使うことが主流です。
【洋形封筒の郵便規格】
封筒サイズ | 郵便規格 |
洋形0号 | 定形 |
洋形1号 | 定形 |
洋形2号 | 定形 |
洋形3号 | 定形 |
洋形4号 | 定形 |
洋形5号 | 定形 |
洋形6号 | 定形 |
洋形7号 | 定形 |
洋形特1号 | 定形外(規格内) |
郵便料金一覧
定形・定形外郵便物の料金表を掲載しますので参考にしてください。(2019年10月1日以降の郵便料金です)
定形郵便料金
定形郵便物は、郵便はがきと25g、50gの区分しかありません。
50gまでなら、94円と100円でお釣りがくる安さなので、重量の軽い郵便物を発送する時はぜひ活用したいですね。
【定形郵便料金一覧】
重量 | 定形郵便料金 |
25g以内 | 84円 |
50g以内 | 94円 |
郵便はがき | 63円(往復はがきは 126円) |
定形外郵便料金
定形外郵便物には「規格内」「規格外」があるので、上で解説したサイズをご確認いただき、25cm×34cm(厚さ3cm)を満たすと規格内で差し出すことができます。
【定形外(規格内・規格外)郵便料金一覧】
重量 | 規格内 | 規格外 |
50g以内 | 120円 | 200円 |
100g以内 | 140円 | 220円 |
150g以内 | 210円 | 300円 |
250g以内 | 250円 | 350円 |
500g以内 | 390円 | 510円 |
1kg以内 | 580円 | 710円 |
2kg以内 | (取扱い無し) | 1,040円 |
4kg以内 | (取扱い無し) | 1,350円 |
なお、規格内では重量が1kgまでしか送れませんので、規格内のサイズに入っていても1kgを超えてしまうと規格外の料金となるので注意してください。
まとめ
いかがでしたか。
郵便料金はサイズと重量で細かく決まっていますので、「とりあえず郵便局に持っていく」という人もいると思います。
この記事で解説したサイズ一覧を確認いただくことで、「小さい封筒サイズを使って郵便料金を節約」することもできますので、ぜひ参考にしてみてください。
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こんにちは。
いつの間にか、定形外に規格内やら規格外がうまれたんですね。