(2020-9-3更新)
履歴書に運転免許を記入する時、何て書きますか?
「普通免許」
「自動車免許」
残念ながら、どちらも正しい名称ではありません。
日常会話では自動車免許で相手に伝わりますが、履歴書の資格として書く場合、適当な名称では「いい加減な人」と思われてしまいます。
さらに、過去に中型免許と準中型免許が追加され、「普通免許」を取得したのに、免許証には「中型」と表示されているので、いざ履歴書に書こうと思っても悩んでしまいますね。
今回は、履歴書に所有免許を書く時の正しい書き方を解説します。
運転免許の正式名称は?
自分が保有している運転免許の正式名称が分からないと、何故困ってしまうのでしょうか?
採用担当者は、入社後に乗る車を運転できるかを知りたい訳ですが、「曖昧な免許名称」では、資格があるか分からないですね。
それだけでなく、資格という大事なものを、履歴書に「適当な名称」で書くような人は、入社してからも「仕事を適当に行う」のではないかと疑われてしまいます。
選考では、多数の応募者から採用する人を決めるため、少しでもマイナス印象を避けることが、結果的に合格に近づきます。
上記のように選考で不利にならないために、現行の運転免許の種類と正しい記入方法を確認していきましょう。
運転免許は15種類もある
運転免許って、全部で何種類あるかご存知ですか?
全部の免許を持っている日本花子さんの免許証で解説します。
答えは、2017年3月12日に準中型自動車免許が新設されて、全部で15種類に増えました。
結構あるものですね、仕事で運転しない人は、普通車とバイク以外必要性が無いかもしれませんが、ドライバーとして働く場合、大型や中型、二種免許などが必要になるので、仕事柄運転する人は色々な免許を持っていると思います。
免許証の正式名称早見表
さて、まず自分の保有免許の確認方法は簡単で、お手持ちの免許証の「種類」に保持免許が印字されています。
- 保有:免許の名称が印字されている
- 未保有:「-」と印字されている
免許証に記入する名称は次の通りです。
【第一種運転免許※1】
- 大型:大型自動車免許
- 中型:中型自動車免許
- 準中型:準中型自動車免許
- 普通:普通自動車免許
- 大特:大型特殊自動車免許
- 大自二:大型自動二輪車免許
- 普自二:普通自動二輪車免許
- 小特:小型特殊自動車免許
- 原付:原動機付自転車免許
- 引:けん引免許
普通自動車免許の正式名称は「普通自動車第一種免許」ですが、通常、「第一種」は省略して書きます。
【第二種運転免許※2】
- 大二:大型自動車第二種免許
- 中二:中型自動車第二種免許
- 普二:普通自動車第二種免許
- 大特二:大型特殊自動車第二種免許
- 引二:けん引第二種免許
第二種免許の場合は「第二種」と明記します。そうしないと、一種と二種どちらを持っているか分からなくなってしまうからです。
(※2)第二種運転免許は、バスやタクシーなど営業車でお客さまを乗せる時に必要な免許で、主な用途は以下の通りです。- 大型二種:路線バス、観光バス
- 中型二種:マイクロバス(定員29名以下)
- 普通二種:タクシー、運転代行
- 大特二種:フォークリフトや除雪車などで乗客を乗せる・・・必要とされる場面がありません。
- けん引二種:トレーラーバス(唯一、西東京バスで運行しているのみ)
限定免許の記入方法は?
普通免許の種類変更による場合
道路交通法の改正により2017年3月以前に普通免許を取得した人は、(準)中型免許へ名称が変更されています。
★2007年6月1日までに普通免許を取得した人
「中型自動車免許(8t限定)」
★2017年3月11日までに普通免許を取得した人
「準中型自動車免許(5t限定)」
AT限定の場合
AT限定の場合は、敢えて書かなくてもよく、面接などで聞かれた場合に答えればいいのですが、記載する時は次のように記入します。
- 「普通自動車免許(AT限定)」
- 「中型自動車免許(8t限定,AT限定)」
運転免許の取得日の調べ方
免許証左下の取得日欄②を見ます。
「二・小・原」:二輪免許を最初に取得した日付
「他」:四輪免許を最初に取得した日付
「二種」:二種免許を最初に取得した日付
ただし、普通と中型など、四輪免許を2つ以上保有している場合は、最初に得た普通免許の取得日のみ記載されています。
全ての取得年月日を知る方法は?
警察や免許センターに設置してある確認端末に、暗証番号を入力して調べることができます。
ただし、IC化される前の2007年以前に取得した免許については、確認できない場合があります。
複数免許保持している場合
運転免許を複数保持している場合は、全て記入する必要はありません。
例えば、自動二輪と小型特殊、けん引と、業務に関係ないものまで書いたら履歴書の枠があふれてしまいますので、普通自動車以外は、業務に関連するものに限定して記入しましょう。
なお、普通自動車は、業務に関連しなくても記入することが望ましいです。
準中型自動車免許が新設
2017年3月から、「準中型自動車免許」が新設されて、7.5tまでのトラックを運転できるようになりました。
これまでの普通免許では、5tまでの小型トラックが運転できましたが、5t未満のトラックだと運べる荷物が少なく実用的ではありませんでした。
これより大きい、宅配便やコンビニ配送などのトラックだと「中型自動車免許」が必要ですが、この中型免許は運転経歴2年以上が条件なので、最低でも20歳以上にならないと取得できず、人手不足に悩むトラック業界が困っていました。
そこで、18歳で取得できる準中型免許が新設され、宅急便の配達などで多い7.5t未満の小型トラックなどが運転できるようになった経緯があります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
免許証の正しい記入方法が分かっていただけたと思います。
内容をおさらいしますと、
- 免許証は正式名称で書く
- 「第一種」は省略できる
- 限定免許はかっこ書きにする
就職や転職の履歴書では、運転免許証の記入の仕方からでも、応募者の性格が分かってしまうものです。
例えば、少し調べればわかることを行わずに「自動車免許」と適当に書いてしまうと、
「雑な性格」
「入社後も分からないことを調べようとしない」
このようにマイナス印象を与えてしまうだけでなく、採用担当者に、営業車・社有車を運転可能か調べさせてしまうことになりますから。
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普通と中型を持ってると、中型免許の取得日がわかんないですね。
そのために警察庁やセンターに行くのは手間すぎる。
免許証の取得日は、二輪と四輪と二種の最初の取得日しか記載されていませんから、中型や大型の取得日は分からず不便ですね。
免許証に正しい名称が表示されていれば、履歴書に書く時に悩まないのにね。
おっしゃる通りですね。
運転免許証のレイアウトを刷新してもいいのかもしれませんね。
話が逸れてしまいますが、普通免許で乗れる範囲がどんどん狭まっていますね。
確かにそうですね。
2007年以前の普通車なら「8t」まで運転できますから、新設された「準中型」より乗れる範囲が大きいですね。
これを読んで、以前「自動車免許」と書いた事があったなと思い出しました。
ニュアンスとして伝わるとは思いますが、厳しい採用担当者は「適当に書いて」と思われてしまうので、履歴書は資格だけでなく正式名称を心掛けてください。
通常の免許は、第一種がつくんでしたね。
旅客運送のため運転免許である第二種に対して、「通常」の免許として第一種が付いています。
ただし、履歴書に書く場合は、この第一種は省略しても問題はありません。
バイクの免許は履歴書に書きますか?
履歴書にバイクの免許を書くのは次の場合が考えられます。
・業務上バイクを乗る可能性がある
・自動車免許を持っていなく、バイクの免許だけ持っている
免許証は15種類もあるんですね。
さすがに、普通自動車第一種免許だと長くて何?と思われるでしょうか。
コメントありがとうございます。
実際には、バスやタクシー会社などへの応募以外では、第二種免許を持っている人はほとんどいませんから、免許と言えば「第一種」という認識ですね。
なので、「第一種」は省略した方が分かりやすいと考えております。