(2020-8-5更新)
面接で、「パソコンできますか?」と聞かれたら、なんて答えたらいいか悩んでしまいますね。
「パソコンを使えます!」
こんな抽象的に回答してしまうと、コミュニケーション能力が無い人だと思われますし、だからといって、
「自作パソコンが趣味で、マザーボードやメモリ、グラボの相性と、PCIの・・・」
などと答えたら面接官の目が点になってしまいますし、面接官もそのような答えは期待されていません。
今回は、「パソコンできますか?」の適切な回答方法とOfficeソフトのスキルレベルの伝え方を解説します。
パソコンできますか?の質問には、この3つを答えればOK
パソコン必須の部署の求人に、ハソコンが使えない人を採用する訳にはいかないので、面接官は、業務に支障をきたさないレベルのパソコンが使用できるか確認するこがあります。
このため、面接で聞かれたら、次の3つの内容を簡潔に説明すればOKです。
- パソコン(PC)の基本操作
- キーボード入力
- Officeソフト(Word,Excel,PowerPoint)のスキルレベル
1.パソコン(PC)の基本操作
若い人には少ないと思いますが、年配の方には、パソコンを触ることを毛嫌いして、全く操作ができない人がいますので、基本操作ができる事を、パソコン用語を使って説明しましょう。
パソコン用語がすんなり口から出てくるってことは、使えますってことの証ですから!
【パソコンの基本操作の回答例】
- コントロールパネルの操作や、アプリケーションのインストールやアンインストールができる
- イントラネットなどの共有フォルダのアクセスやショートカットの設定ができる
- メールの作成、CC、BCCの使い分け、全員へ返信、ファイルの添付ができる
- ファイルの圧縮・解凍、パスワードを使った圧縮・解凍ができる
上記から2~3項目を簡潔に答えればOKです。
【回答例】
「メールのCC、BCCの使い分け、全員へ返信、ファイルの添付や、イントラネットの共有フォルダのアクセス、ファイルの圧縮・解凍など基本操作はできます。」
2.キーボード入力
部署によっては、毎日文章や資料などを多く作成するところがあるので、キーボード入力速度が遅いと仕事になりません。
毎日練習すれば、数週間で両手入力できるようになりますので、両手入力は是非マスターしておきましょう!
- 両手を使った入力ができる
- ブラインドタッチができる
- 1分間に100文字(200文字)入力できる
【回答例】(ベストアンサー)
「ブラインドタッチで、1分間に150~200文字の入力ができます」
3.Officeソフト(Word,Excel,PowerPoint)のスキルレベル
企業が使うOffice系ソフトでは、Word,Excel,PowerPointの3つのアプリケーションがダントツに多く、この3つが使えれば大方の仕事は賄えると思って大丈夫です。
余談ですが、管理人が前にいた会社では、Excel大好きな会社で、会議資料、報告書、公文書、データ分析など、なんでもExcelで作っていて、公文書などもExcelで作るものだから、右端の文字が印刷時に切れてしまったことも良くありました。(笑)
Wordのスキルレベル
レベル | できる内容 |
初級レベル | (1)文字を入力しフォントやフォントサイズ(文字サイズ)の変更、太字や下線、蛍光ペンなどの装飾ができる。
(2)アウトラインなど段落の設定やページレイアウトで体裁を整えて印刷ができる (3)画像や図形などの挿入と拡大・縮小などの簡単な加工ができる。 |
中級レベル | (1)通常のA4サイズ以外の用紙サイズに拡大・縮小しての印刷、またはページ指定や部単位での印刷ができる。
(2)フッターやヘッダーに、ページ番号やロゴマークなどの挿入ができる。 (3)表の挿入や結合などの編集、画像に加工などの編集をすることができる。 (4)フローチャートなどの作図やグラフの作成ができる。 |
上級レベル | (1)封筒やラベル印刷、差し込み印刷ができる。
(2)脚注やコメント、校閲機能を使った編集ができる。 (3)目次や変更履歴の機能を使い、文書管理(版管理)ができる。 |
【 回答例 】
「Wordのレベルは中級で、アウトラインやレイアウトの体裁にフッター、ヘッダーの設定、その他、表や画像の加工などができます。」
「マイクロソフト オフィス スペシャリスト Word 2016 スペシャリストに合格しています。」
Excelのスキルレベル
レベル | できる内容 |
初級レベル | (1)セルに文字を入力し、書式を変更できる。
(2)セルに足す、引く、かける、割るといった基本的な計算式(”+”,”-“,”*””/”)を作成したり編集したりできる。 (3)初級関数であるsumやオートsumを使った計算ができる。 (4)シートの印刷ができる。 |
中級レベル | (1)企業でよく使うif、vlookup、countなどの関数を、引数の設定も含めて作成したり編集したりできる。
(2)データの集計、並べ替え、抽出(フィル)などを使うことができる。 (3)グラフを目的や用途に合わせて、円、棒、折れ線、散布図などを適切に使うことができる。 (4)ページ設定や印刷設定をすることができる。 |
上級レベル | (1)複雑な関数、例えば、if関数内にifやsum、countなどを入れた複数条件などを使った処理ができる。
(2)ピボットテーブルの作成やデータ集計・分析をすることができる。 (3)マクロの作成や編集、またはマクロの記録機能などを使って、マクロによる簡単な自動処理ができる。 |
【 回答例 】
「Excelのレベルは上級で、複雑な関数を使った複数条件処理や、様々なグラフの作成、ピボットテーブルを使ったデータ分析に、マクロを使った自動処理で業務の効率化ができます」
「マイクロソフト オフィス スペシャリスト Excel 2013 スペシャリストに合格しています」
PowerPointのスキルレベル
レベル | できる内容 |
初級レベル | (1)スライドを作成し、文字の入力やフォントサイズの変更ができる。
(2)画像や図形などを挿入と拡大・縮小などの簡単な加工ができる。 |
中級レベル | (1)スライドマスターの書式設定、ヘッダーやフッターにページ番号、ロゴマークなどの挿入ができる。
(2)デザインやアニメーションの設定することができる。 |
上級レベル | ExcelやWordの表やグラフ、ビデオ、サウンドを使った、視覚的なスライドが作成できる。 |
【 回答例 】
「PowerPointのレベルは中級で、スライドに画像やグラフを挿入や、スライドマスターの書式設定、アニメーションを使ったスライドが作成できます」
「マイクロソフト オフィス スペシャリスト PowerPoint 2010スペシャリストに合格しています」
まとめ
いかがでしたか?
面接に行くと、首をかしげてしまうような質問をされることがありますが、このような時は、面接官の意図や狙いを考えると、何を回答すればいいか分かります。
「パソコン使えますか?」という質問も、企業が業務としてパソコンを使う場面を想像すると、
- メール
- ファイル共有
- Officeソフト
- 最低限のキーボード入力速度
この辺りが、要求されていると思われるので、上記の使用レベルを答えればよいのです。
当然ですが、できないことをできると回答してはいけません。
そのような時は、「マイクロソフト オフィス スペシャリストExcel 2016」の取得に向けて勉強中と、前向きに回答するようにしましょう。
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スマホがあれば何とかなるので、パソコン使わない、使えない人が意外に多そう。
実際にスマホがあれば事足りるという人は多いです。
インターネットサーフィンでも、パソコンよりスマホの比率の方が多いですからね。
面接で聞かれたら、パソコン触れない人間だと思われたみたいでショックですね。
面接官からどう映ったかは定かではありませんが、以前にPC使えない人を採用して苦労した会社はその後の面接では全員に聞くことがあるので、本人の見た目で判断された訳ではないかもしれません。
面接でPCできますか、と質問された時のために、念の為に答えを用意しておくべきでしょうか?
聞かれる気がしませんが。
コメントありがとうございます。
PCスキルについては、応募者の見た目で判断されるか、過去にPC苦手な人を採用してしまった場合の対策として聞くかだと思います。
可能性が少なくても聞かれることもあり得ますので、頭の中で「聞かれたらなんて答えるか」を考えておけばOKではないでしょうか。
企業がパソコンできますかと聞いて確認したいことは、Officeソフトがどれくらい使えるかでしょうか?
コメントありがとうございます。
企業では、Office系ソフトが主流で、特にExcelとWordで社内の大方の仕事が賄えてしまうと言っても言い過ぎではありません。
これにPowerPointがあれば、まず困らないと思いますので、これらのソフトがどの程度使えるかをアピールしておけば大丈夫です。
なお、EvcelやWordが使えるということは、基本的なパソコン操作も大丈夫と判断されると思われます。
お世話になっております。
教えていただきたいことがあります。
面接でパソコンスキルを聞かれたときに、「Excel初級」「Word中級」などの初級や中級の基準があいまいで答えにくいですが、「Excelは関数、グラフ、ピボットテーブルができます」という答え方のほうが分かりやすいと思うのでいかがでしょうか?
おっしゃる通り、「中級です」と答えたら、「中級の定義は?」など余計な質問を受けてしまうかもしれませんね。
このため、出来る内容を列挙した方が分かりやすいと思います。
いつも拝見しております。
当方、転職活動の最中で何度か面接を受けましたが、未だPC使えますかと聞かれたことがありません。
幸い、PCが使えそうと思われたのか、その会社があまり使わないのか分かり兼ねますが。
聞かれたときは、「基本的な操作はできます」とだけ答えるよりは、ある程度具体的に答える方が説得力があることが分かりました。
何事も具体的を入れて答えることが納得してもらえるもんだと痛感しました。
自己完結してしまいましたが悪しからず。
管理人たなです。
PCスキルを聞かれるのは、「以前採用した人がPCに疎かった」ことがあると、企業側も今後の面接で聞くことが多いようですね。
聞かれた場合は、求人票の仕事内容から「想定される業務」で使われそうな具体的な内容を入れることが効果的で、集計が多そうなら「Excelのsumifやcountif関数など条件を使った集計することができます」なんて答えておけば、「それ、まさにうちの業務で使うよ」と共感されるこもありますから。